底なし沼に落ちてしまっている①
V6インパクト*1からもう早二週間が経とうとしている。気が付けばもう五月だ。私にとって五月と言えば五月病、ゴールデンウィーク、それから父の誕生日ぐらいの印象しかないものであった。
ところがこれからは新たにかつ、とても重大なイベントがあるのだ。
自担の*2誕生日である。
三次元アイドルというのは恐ろしいものだ。何せ同じ次元を生きているから誕生日があるのである。二次元だと作者が誕生日を決めていないからお誕生日が祝えな~い!なんて事もあるが、同じ次元を生きているから祝えるのである!
今からソワソワしてしまう自分が止められない。ケーキとか食べてもいいのだろうか。というか、このご時勢ケーキを気軽に買えるのだろうか。などと余計な心配をしつつ、日々を過ごしている。相変わらず仕事は自粛中なためお金は無いし、あまり外に出る気もないがお祝いはしてみたい。そう思っている。
さて、前置きはさておき本題に入りたいと思う。
簡潔に言うとV6沼に不用意に肩まで浸かってしまってから底なし沼だということに気が付いた、という話である。*3
友人から聞いて本当にビックリしたのだが、V6にはその……『ラブセン』……というものがあったらしい。
ラブセン。最初に聞いたときは「なんだそれは。V6内での新しいユニット名か?」*4と思った。しかしどうも違うらしい。では何だろうか、と考えていると友人がニコニコしながら言う。
「アレだよ。恋愛アプリだよ!」
「は?何言ってんの?頭沸いた?」
「ゑっ、それは2020年上半期最大のドストレート悪口になりますがよろしいんですかね!」
露骨に傷付いた顔をしている友人は放っておくとして、しかし恋愛アプリとは一体なんなのか。いや、恋愛アプリという言葉自体はもちろんわかる。理解出来る。しかしV6は同じ次元に存在する人達ではないのだろうか。
思わず首を傾げる私に友人は「あー、じゃあ見りゃいいんじゃん!」と言って動画を送ってきた。
スマホで撮ったと思われるラブセンのCMに私は大いに動揺した。
「えっ、なっ、なんですかこれは?*7」
「ラブセンのCMです」
「ラブセン、ラブセン……??」
居ても立っても居られず、当時やってたぜ!という友人を放置して自分で調べ始めた。そしてオタクなら誰しもが思う感想を抱いたのである。
「もっ、と、早くハマりたかった……!」
「あー、それなー」
「井ノ原さんのクサいセリフ聞いてみたかった……!」
「あ、そこは恋愛したいとかじゃないんだ?」
リア恋とか言いつつ違うんじゃーん、などと茶化してくる友人は放置して何度もラブセンのCMを見てしまう。
いい。とてもいい……。もっと早くハマりたかった……。
考えても仕方のない事だが、CMを繰り返し見る度に思ってしまう。
こんないいものがあっただなんて……V6とはなんと深い沼なのだろうか……。
ところでふと思ったのだが、コロナ禍でステイホームが騒がれる今でこそラブセンを改めてリリースするべきなのではないだろうか……。*8